近年は空き巣、強盗、忍び込みといった犯罪が多発しています。これまでのような防犯では対処できない時代となりました。とはいえ、高価な防犯システムを導入したり、警備会社に依頼したりするとお金もかかります。そこで今回は、窓の防犯にターゲットを絞り、できるだけ防犯力を少ないコストで強化することを考えてみました。
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防犯リフォームは窓から!防犯リフォームの必要性とは?
ネットで「リフォーム」「防犯」と検索すると、窓のリフォームがまっさきに出てくるほど、各社が窓のリフォームに力を入れています。これは、比較的安価にできるだけでなく、コストパフォーマンスに優れた防犯力の強化方法だからです。その理由がどんな点にあるか、データから見ていきましょう。
h3戸建住宅への侵入方法は窓から
警察庁が発表している「住まいる防犯110番」によれば、戸建住宅への泥棒の侵入口は窓がもっとも多くて55.8%(令和5年)、共同住宅でも3階以下は38.9%となっています。また、侵入の手口は無締まり、つまり無施錠がもっとも多いのですが、次いでガラス破りです。カギをしなければ簡単に侵入されてしまうので論外としても、窓を閉めていても侵入されてしまいます。
h3窓の防犯を強化すれば家の防犯力強化につながる
きちんと施錠をしていても、対策のしていないガラスは簡単に割られてしまいます。反対に窓からの侵入をブロックできれば、その家の防犯力は強化できるのです。侵入に時間がかかれば、泥棒はその家への侵入をあきらめるともいいます。時間を稼ぐうえでも窓の強化は有効です。
窓の防犯リフォーム5選
窓の防犯リフォームといっても、費用はさまざまです。ホームセンターで購入できるものから、専門業者に依頼しなければならなにものまで数多くあります。今回は窓を強化するための方策をいくつかピックアップしました。これらを単独で、あるいは複合して施すことで防犯力を強化できます。
補助錠を設置する
もっとも安価な方法は補助錠を取り付けることでしょう。ホームセンターで購入すれば、数千円でも購入可能です。補助錠を設置すると、その分開錠に時間がかかります。ただし、通常のガラスを割るのは10秒足らず。補助錠をつけても10秒前後しか稼げません。補助錠単独だと少々心もとないでしょう。
面格子を設置する
窓の外側に面格子を設置すると、その窓からは侵入できません。面格子はアルミなどでできており、簡単には破壊できないでしょう。面格子の設置は数万円もあれば可能です。小さな窓には有効な対策でしょう。ただし、外側に空けるような窓には使えません。また、掃き出し窓のように人が出入りする窓には不向きです。
シャッター、雨戸の設置
シャッターや雨戸を設置し、不在時や夜間に閉めておけば、その窓からの侵入の可能性は低くなります。電動シャッターならボタンひとつで開閉可能です。シャッターや雨戸の開閉を習慣にできれば防犯力も強化できます。ただ、昼間にシャッターや雨戸を閉めておくと、反対に不在を知らせることにもなりかねないので、人目に付きにくい2階の窓や道路に面していない窓がオススメです。
防犯ガラスへの変更
ガラスに特殊加工を施し、割れにくくした特殊なガラスも存在します。「防犯ガラス」や「防災」ガラスとも呼ばれるガラスです。これらのガラスは割ろうとしてもヒビが入るだけで簡単には割れません。侵入の時間を稼ぐ意味でも有効なガラスです。また、一度防犯ガラスを導入すればランニングコストはかかりません。維持費のかからない防犯としても有効です。
二重窓にする
二重窓の導入も防犯に有効です。ガラスを二枚割らないと侵入できないのですから、時間もかかります。二重窓の片方、できれば両方を防犯ガラスにすれば、より強化できるでしょう。二重窓は防犯だけでなく、断熱性能も高くなるため国でも推奨しています。防犯ガラスの二重窓導入が、現在のところもっとも有効でコストも抑えられる方法です。
まとめ
現在はこれまでのような防犯では足りず、防犯力のアップデータが必要とされています。データ上も窓からの侵入が多い以上、窓を強化するのが必然です。ランニングコストがかからないリフォームもありますので、一度リフォームの専門家に相談してみましょう。